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JFL入りを目指す札大がHFCからコーチ招聘

09・03・11
 
 北海道サッカー界において、強豪の歴史を刻んできた札幌大学サッカー部。近年は他の大学のレベルアップもあり、道内タイトルを独り占めできる状況ではないが、毎年安定した力を発揮している。
 
 その札大が、チーム全体の底上げを目指し、もう1つのチームとして社会人リーグに登録していた札幌大GOAL PLUNDERERS(ゴールプランダラーズ)。昨年は道央ブロックリーグと全道ブロックリーグ決勝大会を制し、今季から北海道リーグに参戦する。
 
 この道リーグ昇格に合わせ、HFCからのコーチ派遣という形で、ヘッドコーチに元札幌の古川毅氏、コーチに池内友彦氏を招聘した。札幌大GPには、池内氏も選手登録するという強化プランも披露し、2011年度までのJFL入りを目標に掲げた。
 
 藤山和夫監督は、同じ大学チームでJFLに参入している流通経済大学を例に挙げ「本州の大学のおよその経費で年間3,600万、またJFLの加盟金で1,000万円が必要となる。北海道から参加するとなると少なくとも7,000万円は必要になると見込んでいる。この費用について、大学側から協力を得られることと、人材を派遣していただいたHFCにも感謝したい」と、あいさつした。続けて「皆さまから、大学チームと社会人チームのどちらがトップなのかというご意見もあったが、まずは全体のチーム力の底上げが必要であり、これからスカウティングに力を入れたい」と、自らも積極的に動くことを約束した。
 
 札幌大GPを任される池内氏は「藤山監督の熱意に押されて、選手も兼任することになりました。コーチだけの立場よりも、選手の側からも伝えられることがあると感じています。選手としては5月の開幕に向けて体を作っていければと思っています」と、新たなチャレンジに表情も明るい。
 
 ヘッドコーチの古川氏は「選手時代もあたたかくしていただいた札幌に6年振りに戻り、このような環境を与えていただき感謝しております。恩返しできるよう、全力でチームを強化していきたい。選手たちには人間性の部分や、考えてプレーすることを伝えていきたい」と、抱負を語った。
 
 この新体制で目指すものは、全国の桧舞台での躍進だ。名門札大の新たなチャレンジに北海道サッカー界からの期待度も高い。Jリーグに所属する札幌を下支えするJFLチームが誕生となれば、間違いなく北海道全体の底上げと強化につながるだろう。
 
編集部