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屋良っティーニの教えある記『オウンゴール』

10・06・11
 ワールドカップ直前、強化試合の2ゲームでまさかの3オウンゴール。。。
 
 しかし、クリアーしようと精一杯身体を投げ出してボールに触った結果がこの様な形になってしまうのだから、誰も責めることはできませんよね。
 
 でも、このオウンゴール、サイドを崩されて起きてることの方が問題なんです。そして、もうひとつは、失点云々ではなく得点パターンが見えてこないことにも問題ありですし、そっちのほうがもっと深刻。。。
 
 それよりも・・・
改めて、文字にしてみると、あれ『オンゴール』だっけ?!となってしまったので、ちょっと調べてみたら『own=オウン、自分自身のowner=オーナー、持ち主』のということで、『オウンゴール』でした(こんなこと知らないのは僕だけ・・・)。
 
 さらに・・・
オウンゴールは日本語で『自殺点。』
字にしてみると、すごい言葉ですね〜。こんな怖い表現、誰が名付けたんでしょうね?
 
 さて、このオウンゴール。子どもたちの間にえらく焼きついた様で、味方の足に当たって入ってしまったら、さっそくミニゲームでは「オウンゴールだ〜〜!!!!!」と叫ぶ子出現!!
それにつられる様に「うゎ〜 オウンゴール!!」と茶化す様な声。
 
 これはいかんと思い。。。
「いいか〜 オウンゴールってのは防ごうと思って必死に身体を投げ出したことによって不運にも起きてしまうことで、何もしようとしない奴はオウンゴールにもならねえんだぞ!!」
 
 あんまり、みんなが真剣に聞き入ってくれるので、いつもの癖でつい、熱くなってしまい・・・
「いいか、野球で相手チームに点を入れることはできねえだろ? サッカーはオウンゴールすることだって出来るんだぞ!」
この余計な発言により子供達の頭に???が出てしまいました↓
(だから、決断と勇気が必要なんだと言いたかったんだけど・・・ピンとこなかったかも・・・)
 
 何はともあれ、センターバック2人とも良い厄払いになったことだし、今日から始まるワールドカップでの日本代表にがんばってもらいましょう!!
  
  
◆筆者プロフィル
屋良 充紀(やら みつとし)
現役時代はブラジル、エクアドル、コロンビアでプレー、コロンビアではコーチも兼任。
帰国後、横浜FC泉Jrユースの監督として7年間指導。その後『JFAアジア貢献プロジェクト』で中東のシリアで未来のシリア代表選手を育成するべく、SFA(シリアサッカー協会)フットボールアカデミーを開校しヘッドコーチを務めた。アラビア語で『サッカー指導指針』をつくり、シリアは勿論のこと海を越えてアフリカ・スーダンでも高い評価を得ている。現在は横浜市でブラジルのストリートサッカーをヒントに遊び心をくすぐるサッカースクール、『エスコリーニャFC』に力を注いでいる。
ロベルト・屋良っティーニ