サッカーアラカルチョ

一覧に戻る

屋良っティーニのシリアで教えある記 『トレセン!?』

09・05・11
 ジュニア年代向けのサッカー雑誌のQ&Aでアドバイザーをやらせていただいてるんです。
 
 お悩みは、父兄や現場指導者の方々からなんですが、『中学に進んだら、クラブチームと部活はどちらがよいでしょうか?』とか『どうすれば、積極的にプレーするようになりますか?』などなどそれはそれは、本気で取り組んでいるが故にお悩みも真剣なんです!
 
 その中でも比較的多いのが『クラブのセレクションやトレセンなどに選ばれるためにはどうすれば・・・』的なものですね。
 
 具体的には、『パスでさばこうとする選手より自分勝手にドリブルする選手の方が何故評価が高いのか?』ってのもあったし『セレクションの時に、試合の流れを読みながらパスを予測できないと言われた・・・』などなど。。。
 
 考えてみれば、今、日本のジュニア年代でトレセン、選抜って呼ばれるものはどんだけあるんだろう?
 
 Jr.ユース指導をしてた時のセレクション応募用紙の備考欄によく『5年生から○○選抜』とか『○○地区トレセン』とかアピールポイントとして書いてあったけど、中には、国道沿いの地区トレセンで『2○6トレセン』ってのがあったけど、あれはなんだったんだろう?!「2○6号線ってスゲェ〜長いぜ。何処まで!?(東京〜静岡!?)」ってうちのコーチたちとハテナしたこともあったな〜。
 
 そんな感じで、たぶん各チームともデキルといわれる選手は何らかの地区トレセンや選抜に選ばれてるんでしょうね。そうとなれば、『うちの子も!!』ってなっちゃうんでしょうね〜。
 
 でも、ホントのところ子どもたちはどう思っているのかな〜。お受験みたいな気持ちになってないかな〜。サッカーなんてアソビなのにね!楽しくなくなっちゃわないかな〜。
 
 そんな、みなさんに、私なりに真剣にアドバイスさせていただきながらも、さり気なくいつも言っていることがあります。それは、『少なくとも、ロナウジーニョやカカの少年時代。彼らはそんなこと気にせず、日が暮れるまでストリートサッカーを楽しんでいたはず。』
 
 『小学生なら、そんなこと気にせず、ただただ、サッカーを楽しんでほしいし、何かになるには、その楽しみを知っておかないと続かないでしょ。その楽しみを知るのはジュニア年代しかないと思うんですけどね。』って。
 
 
ロベルト・屋良っティーニ