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屋良っティーニのシリアで教えある記 『足元じゃダメですか?』

09・04・11
 さっき、2006ドイツワールドカップの日本対ブラジル戦の試合を観ていたんです。古い話でごめんなさい!! 
 
 そう、玉田が先制し、ブラジルにやる気を出させたんだけど、後半は日本が紅白戦のBチームみたいになってしまったあの試合・・・試合終了後ヒデが寝転んでしまったアレですアレです! なぜ今頃、見たのか!? それは僕にもわからないけど、日本から送られて来たM1や、すべらない話しなどのお笑いのDVDの中にひょっこり混じっていたからです。
 
 「これは、もう一回、観ろってこと!?」と天の声と解釈。スゲーやっぱりスゲー ブラジル。ファーストタッチがウマい! 身体の使い方、キック、ターン、なんでもウマい! そのキラキラしたプレーを観ていて、こんなこと気付いたんです!
 
 最近、日本の指導者の間では、『ファーストタッチの質』にこだわっているみたいなんです! 日本サッカー協会の書物にも『世界との差』ということで、このファーストタッチの質が頻繁に出てきます。(ロベルト、こういうのにも目を通すまじめな一面もあります!)
 
 つまり、『スペースを生かして相手のいない所へのトラップ&ボールコントロールすること』のようで、つ・ま・り、簡単な話し『右から相手が来れば左にコントロール』とか『前方に大きなスペースがあれば、ファーストタッチでバーンっと大きく持ち出し、そのままスピードアップしてドリブルに入る!』ってことで、簡単に言うと『足元に止めない!!』ってことでしょうか。
 
 しか〜し、セレソンの選手たちは、ファーストタッチの際、ストリートやフットサルで良く見せる足の裏でのクッションコントロールで足元にボールをコントロールし、獲りに来たら身体を当てたり、ボールを動かしてのその場の即興と遊びゴコロで、ひょうひょうと相手をかわしている!
 
 当たり前の話だけど、ブラジル人はフットサルばっかりやっているから、自然に『足の裏命』になる!! 思うに正直、こっちのがかっこいいし、日本人の体格や器用さを生かすなら、足元コントロール派でいったほうが○だと思うんですよね。
 
 しかも、デカくて身体能力の高いガイコクジン相手にスペースで追っかけっこしたら、グイッと身体を入れられてしまいそう・・・実際そうだしね。だから、ファーストタッチどうこうよりも、まず、『即興性と遊びゴコロ』にもっと磨きを掛けた方が、いいんですよ! そのほうが練習も面白くなりそうだし!
 
 南米のワールドカップ予選で、セレソンの『足元ボールコントロールからの即興遊びゴコロテク』をぜひ、ご賞味ください。
 
ロベルト・屋良っティーニ