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伝家の宝刀一閃。W杯南ア大会に一歩近づく

09・03・29
 W杯南アフリカ大会最終予選、4大会連続の出場を目指す日本代表は28日、ホーム埼玉スタジアムにバーレーンを迎えた。この日は、ホーム初勝利を信じて57,276人のサポーターが結集、分岐点となる一戦に注目が集まった。
 
 試合は、前半からボール保持率の高い日本が、相手陣内に攻め込みペースを握る。リズムの良いパス交換もあるが、ゴール前では決定機を作れずシュートも少ない。時折、田中(達)、大久保の突破がチャンスを引き出すものの散発に終る。
 
 後半、何としても先制点が欲しい日本は、開始早々の2分。玉田の突破からゴール正面、絶好の位置でFKを獲得。キッカーの中村は、相手GKと高い壁との駆け引きから、遠藤に一度短くボールを預け、そこから左足一閃。DFをかすめたボールは絶妙な軌道となりゴールへ沈み、歓喜を呼んだ。
 
 バーレーンは、勝ち点を奪うべく攻撃に転ずるが、日本もカウンターでバーレーンDFの裏を突く。追加点の欲しい状況だったが、田中(達)と内田にチャンスが訪れるも決めきれない。この後日本は、逃げ切るためにリスクを避ける現実的な試合運びに転じ1−0で勝利。狙い通りホームで勝ち点3を奪い、南アフリカ大会へ着実に近づいた。
 
 これで1試合少ないオーストラリアを抑え、勝ち点11でA組首位に立った日本。次戦6月6日、アウエーのウズベキスタン戦に勝利できれば、W杯出場となる2位以内が確定する。
 
編集部