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弊紙発刊の書籍が好評につき、販売店舗拡大中!【一部抜粋して紹介】

19・09・11
 上写真/コーチャンフォー新川通り店で、目立つコーナーに平積み販売された「100万円も借りられなかったNPOが、街クラブ日本一の施設を造った奇跡の物語」


 2017年、Amazon初登場でカテゴリー別4位、その後口コミで広まり、大型書店「コーチャンフォー」でも取り扱いが開始された書籍「100万円も借りられなかったNPOが、街クラブ日本一の施設を造った奇跡の物語」(出版元:北のサッカーアンビシャス、税込1,080円)が、全国のサッカー関係者から注目を集め、絶賛発売中だ。

 現在、道内でも問い合わせが増え、コーチャンフォー新川通り店、ミュンヘン大橋店、釧路店、北見店と、取り扱い店舗が拡大中(各店舗、売り切れの場合はご容赦を。その他の店舗では取り寄せ販売も可)。

 本紙では、本の中身を少しずつではあるが紹介している。22回目は第二十七の巻「うーん・・・う、うーん・・・」を抜粋し、紹介したい。


【以下書籍より一部抜粋】

第二十七の巻「うーん・・・う、うーん・・・」

 「えーと、言って良いものかどうか・・・うーん。言えないことや信じられないようなことも多いですし・・・ うーん」。土橋がSSSの過去や柴田のエピソードを語る時には、途端に会話が重くなる。

 ここまで、地域のクラブ関係者に参考になりそうなエピソードを可能な限り探ってきたが、もっと掘り下げられる部分は無いかと聞いた時の回答がこれである。

 土橋は日頃から冗舌なタイプではなく硬く面白く無い話が多いが、さらに重い雰囲気だ。「うーん・・・。最近のエピソードで言いますと、神主さんとの話がありまして・・・。何の参考にもならないと思いますが、柴田の仕事に対する雰囲気は伝わるかと・・・」。

 これは2016年3月30日、数々の難題を乗り越え、年度内残り1日というギリギリのスケジュールでクラブハウスが完成した時の出来事である。その日は、施工関係者とSSS特命チームを中心に10人以上で竣工式を行っていた。2階の管理室には、子どもたちの活動の安全を祈念する神棚も設置され、神主による祈祷も行われた。

 普通の感覚では、このようなめでたい日に、アクシデントは起こるはずもないだろう―。施工関係者も、プロジェクトリーダーの柴田も、困難だった経緯を振り返りながら、終止にこやかに話をしていた。特命チームの土橋も、完成したばかりの各部屋のチェックを1階から済ませ、最後に2階の管理室に入ろうとした。

 するとどうだろう。先に管理室に入っていた柴田が神主さんと信じられない距離間で話し合い(?)をしている。その距離は、ベテランお笑い芸人の出○さんと、上○さんの怒った時ぐらいに顔が近付いている。いろいろな意味で危険なシーンだ。

 それを管理室の外から見た土橋が動揺しながら3メートル圏内に近付くと柴田の小さい声が漏れ聞こえた「もう結構です。玉ぐし料を持ってどうぞお帰りください」。土橋の頭の中は『???』となったが、後姿のオーラだけでも柴田の目が逆三角形で怖くなっているのは想像に難くなかった。いつもは高めの声で笑ってばかりいるが、こういう時は急に声が低く小さくなることも長い付き合いで知っていた。

 詳細を書くことは出来ないが、神主としてあるまじき言動があり、柴田も一度はぐっと我慢したものの、二つ目以降は許されない行動だったとのことだった。結果、神主さんにお帰り願った後、関係者に対し柴田が「お見苦しいところをお見せし、申し訳ありませんでした。ははは」と、ニコッとあいさつをしたが、前代未聞の出来事に周りは全然笑えるような状況ではなかったという。

 特命チームの土橋も田古嶋も、柴田の仕事は信頼出来るが、いつ予想のつかない事態になるかとひやひやすることも多いと、しみじみ振り返っていた・・・。「ちなみに恐れられる理由は数多く・・・う、うーん。これ以上はさすがに言えないです」。土橋の苦悩は続くのか―。


 上写真/クラブハウスの2階には、来賓室、会議室、特別観覧室などがあり、正面が問題(?)の管理室


 上写真/ホーム施設を一括管理できるように設計されたクラブハウス2階の管理室内の写真。現在は写真のように机やパソコンが並べられているが、竣工時は、中央後ろの神棚があるだけだった


―この続きにご興味のある方は、ぜひ本書でお楽しみください。店頭でのご購入はコーチャンフォー(新川通り店、ミュンヘン大橋店、釧路店、北見店で取り扱い中。他店舗はお問い合わせください)か、Amazonでも送料無料で販売しております(Amazonサイト内で、「SSS札幌」、もしくは「SSSサッカー」で検索するとトップページに表示されます)。

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編集部