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弊紙発刊の書籍が好評につき、販売店舗拡大中!【一部抜粋して紹介】

19・08・11
 上写真/コーチャンフォー新川通り店で、目立つコーナーに平積み販売されている「100万円も借りられなかったNPOが、街クラブ日本一の施設を造った奇跡の物語」


 2017年、Amazon初登場でカテゴリー別4位、その後口コミで広まり、大型書店「コーチャンフォー」でも取り扱いが開始された書籍「100万円も借りられなかったNPOが、街クラブ日本一の施設を造った奇跡の物語」(出版元:北のサッカーアンビシャス、税込1,080円)が、全国のサッカー関係者から注目を集め、絶賛発売中だ。

 現在、道内でも問い合わせが増え、コーチャンフォー新川通り店、ミュンヘン大橋店、釧路店、北見店と、取り扱い店舗が拡大中(各店舗、売り切れの場合はご容赦を。その他の店舗では取り寄せ販売も可)。

 本紙では、本の中身を少しずつではあるが紹介している。21回目は第二十六の巻「周りに何かあるかと聞かれれば、何もないです・・・」を抜粋し、紹介したい。


【以下書籍より一部抜粋】

第二十六の巻「周りに何かあるかと聞かれれば、何もないです・・・」

 ここまで、スポーツ振興くじ助成事業を説明してきたが、助成金の導入後は、正確な報告業務が当然に必要となる。それは助成金が導入された団体の責務だ。

 SSSの場合は、2009年から総合型地域スポーツクラブ活動助成(クラブマネジャー設置、クラブ活動基盤強化)に加え、2013年から2016年にかけて地域スポーツ施設整備助成(人工芝生化、ナイター照明設置、クラブハウス新設、多目的屋内施設新設)が導入されている。

 特に、地域スポーツ施設整備の助成金額は、非営利のスポーツ団体にとっては非常に大きな額で、それを一民間クラブが4年連続で受けたのは全国でもSSSのみとなっており、「NPO系アマチュアサッカー街クラブで日本一の施設を持つ―」という評価につながっている。その分、当たり前ではあるが報告業務や申請の資料も多く、大変なものにはなるが、ここをおざなりには出来ない。

 スポーツ振興くじ助成事業を管轄する、独立行政法人日本スポーツ振興センターとしても、募集、選定、実行、監査のどの段階においても、定められた法令、規定の下、全てが滞りなく行われているかのチェックは非常に重要な業務であろう。

 助成金が導入された団体への調査方法は、活動にかかわる「実施状況調査」と会計にかかわる「実態調査」があり、日本スポーツ振興センター職員による直接調査と、委託された公認会計士による調査の二つのパターンがある。そのどちらもクラブに直接派遣されるのだが、調査担当者も大変だ。全国各地に広まった地域スポーツクラブに自らの足で出向き、その場で(山のように積まれた)資料を精査しなければならない。しかも職員1人の担当は、毎年度およそ100団体にも及ぶと言う。信じられない業務量だ。

 そして、SSSではこれまで4回の調査が行われているが、クラブハウスが出来る前の調査担当者はさらに大変だったのかもしれない。日本スポーツ振興センターの所在地である大都会東京から来ると、まさに北海道は雄大な大地なのだろう。

 SSSのホームグラウンドのある石狩市花畔地区に公共交通機関と徒歩で到着した担当者から電話が入り「あのーSSSのグラウンドの近くに到着していると思うのですが・・・詳しい場所を教えてください」――。

 電話に出た田古嶋が徒歩でのルートを伝えようと「近くに何か見えるものはありますか?」と聞き出す。すると担当者は「えっ? 周りに何かあるかと聞かれれば、何もないです・・・」と、か細い(遭難するかのような)声で回答。大都会の人の感覚に思わず田古嶋もプーと吹き出してしまった(恐らく道民なら、近くの大きな建物や店舗、または道路や看板、交差点などを伝えるのではないか)。

 ちなみに現在は、遠くからでも視認出来るサイズの多目的屋内交流施設やクラブハウスが建っており、初めての来場者(大都会からの人)も、近くに来ればもう迷わないだろう。


 上写真/申請・報告資料の山。このように膨大な量でもファイリングしてまとめておけば、当日の調査担当者もチェックしやすい。担当者は1日で複数のクラブを視察したり、東京へ日帰りも多いらしい。調査を受けるクラブ側も、時間を短縮出来るよう事前にしっかりと準備しておきたい。


―この続きにご興味のある方は、ぜひ本書でお楽しみください。店頭でのご購入はコーチャンフォー(新川通り店、ミュンヘン大橋店、釧路店、北見店で取り扱い中。他店舗はお問い合わせください)か、Amazonでも送料無料で販売しております(Amazonサイト内で、「SSS札幌」、もしくは「SSSサッカー」で検索するとトップページに表示されます)。

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編集部