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「未来につなぐ、北海道150年」

17・10・11
 上写真/パネルディスカッション「あなたと選ぶ重大ニュース」で作家・道立文学館館長の池澤夏樹さん(中央)、ジャーナリスト・作家・元朝日新聞東京本社編集局長の外岡秀俊さん(その右)とともにパネラーをつとめた元コンサドーレ札幌・A−bank北海道代表理事・北海道教育大学岩見沢校専任講師の曽田雄志さん(右端)。

(写真は10月1日、札幌市中央区のわくわくホリデーホール、撮影・石井一弘)
 上写真/パネラーとして発言する曽田雄志さん


重大ニュース1位は冬季五輪札幌大会

 「北海道カレッジ」(朝日新聞、HTB、日刊スポーツ共催)の公開講座が10月1日、札幌市のわくわくホリデーホール(札幌市民ホール)で開かれた。

 2018年に「北海道」との命名から150年を迎えるに当たって「過去と未来を考えよう」と開催され、道立文学舘の池澤夏樹館長が基調講演を行った。この後、HTBのヒロ福地キャスターと森さやかアナウンサーの司会で、パネルディスカッション。元コンサドーレ札幌の曽田雄志さん(北海道教育大岩見沢校専任講師)、ジャーナリストの外岡秀俊さん(元朝日新聞東京本社編集局長)と池澤館長をパネラーに「あなたと選ぶ重大ニュース」を話し合った。

 基調講演では、1869年の「明治政府が開拓使を札幌に置いて、蝦夷地を北海道と命名した」ことに始まり、年代別に本道の主な動きを話し、欠かせないアイヌ民族とのかかわりについても「考えていかなくては―」と語っていた。

 ディスカッションでは、年代別の重大事項が配布されており、中でも注目度1位が「札幌冬季五輪の70メートル級ジャンプの日の丸飛行隊のメダル独占」で、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催など、スポーツの話題が注目された。

 おのずと曽田さんの出番が多くなり「札幌にJリーグチームが出来ると聞いたのは、高校生(札幌南高)のころ、まさか―」と言いながらも、筑波大を経てコンサドーレ札幌に入団した。「コンサドーレがドサンコオーレから。道産子とはダサいと思いながらも、今ではいい」。札幌がオリンピック誘致に手を上げていることについては、「巨額な費用がかかる。後利用のことも考えなくては。某国では、1万人の選手村を造った。建て物の後利用もなく、困っている例もある」と開催国の最近のスポーツビジネスの傾向にも及んでいた。
池田淳 写真はいずれも石井一弘