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屋良っティーニの教えある記『最大のライバルは塾!?』

15・11・19
 中学3年=受験生。。。

 部活動所属の選手は、早々と夏あたりの大会で負けると終わるところが多いようで、『引退』とか言ってしまう。。。

 『い・ん・た・い?!』プロでもないのに!?

 その後、とりあえず受験するために、勉強するカンジになるみたい。周りに流されて。。。なんだか、「やれやれ、部活終わった〜」みたいに羽を伸ばす様にみえるヤツらもいるよね。えっサッカーやりたくなかったの?って、聞きたくなっちゃう。

 少なくとも、私と一緒にサッカーをやった子には、そんな風に思ってもらいたくないし、引退なんて言ってほしくない! ここからしばらく、受験態勢には入るけれど、やりたいのはいつでもサッカーって思って、勉強の合間に時間をつくってボールと戯れてほしい!

 欲を言えば、体力維持で少し走ってもほしい。勉強中も手にはペン、足裏ではボールをなめるように触っていてもらいたいのは、言うまでもありません。

 ちなみに、わがリーベルプントFCは、3月までU15のリーグ戦に参戦し、すでに進路が決まっている選手と、土日どちらかだけ参加できる選手、そして進路が決まって戻ってくる選手で、最後の最後まで強化していくんです!!

 で、何で練習参加できなくなるか?

 そう!それは塾なんです! でも考えてみたら、塾のやり方では「君、もう希望高校余裕だから、塾に来なくても大丈夫よ!」なんていう塾ありませんよね? 例えそうでも「ん〜次の模試も受けたほうがいいよ!科目も増やそうか?」って、不安を煽らないと儲からないもんね! それにまんまとハマってしまう、自信のない選手たち。。。。

 まさかでしたが、この時期の最大のライバルは、塾だったんです!!

 そうは言っても、来てくれる選手はやっぱりどんどん伸びます。受験終わって戻ってくる選手も、急ピッチで元に戻さないとサッカー選手としての価値が下がっちゃいますからね〜。

 まー細かいことはいいや、「とにかく、早くもどってこ〜い!!」 


◆筆者プロフィル◆
屋良 充紀(やら みつとし)= ロベルト屋良っティーニ
 現役時代はブラジル、エクアドル、コロンビアでプレー、コロンビアではコーチも兼任。
 帰国後、横浜FC泉Jrユースの監督として7年間指導。その後『JFAアジア貢献プロジェクト』で中東のシリアで未来のシリア代表選手を育成するべく、SFA(シリアサッカー協会)フットボールアカデミーを開校しヘッドコーチを務めた。アラビア語で『サッカー指導指針』をつくり、シリアは勿論のこと海を越えてアフリカ・スーダンでも高い評価を得ている。
 現在は横浜市でブラジルのストリートサッカーをヒントに遊び心をくすぐるサッカースクール、『エスコリーニャFC』と、川崎市でジュニアユースチーム『リーベルプント』を設立し、力を注いでいる。また、本紙以外にも『ジュニアサッカーを応援しよう』のホームページで『やら・り〜の基礎サッカー講座』を掲載中。
ロベルト・屋良っティーニ