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日本代表ハリル監督が就任会見

15・03・17
「こんにちは」日本語であいさつ
FIFAランク20位以内目指す
ロシアW杯はベスト16入り

 日本サッカー協会は3月13日、都内で日本代表男子監督に決まったボスニア・ヘルツェゴビナ出身のヴァイッド・ハリルホジッチ氏の就任記者会見を開いた。ハリル氏は冒頭「こんにちわ」と日本語であいさつ、フランス・パリサンジェルマン(PSG)時代の同僚で日本人の樋渡群=ひわたし・ぐん氏を通訳に選んだことを披露した。また、ヘッド・コーチにジャッキー・ボヌベー氏、フィジカルコーチにシリル・モワンヌ氏(いずれもフランス人)も帯同して、席上紹介した。

 記者会見には、協会の大仁邦彌会長、霜田正浩強化担当委員長らが出席、一問一答形式で行われた。

 ハリル新監督は、日本を選んだ理由について「私と同じメンタリティー、厳しさや規律、敬意や真面目さを(日本人が)兼ね備えているからだ」といい、「バルセロナ(スペイン)やブラジルのサッカーではなく、われわれは日本だ。日本の戦い方をする」と情熱的に語った。

 日本の印象について―。「W杯、アジア杯の全てのビデオを分析した。少し自信を失っている」。

 メンバーは―。「リストは今までと同じようになるかもしれない。早く彼らと会って、私の哲学、仕事の仕方を教えたい」。

 どんなサッカーを目指すか―。「攻撃が大好き。ワンタッチ、ツータッチを多く使いたい。今より、より高いレベルのサッカーを見せられる」。

 FIFAのランクで50位台だったアルジェリアを10位台になるまで強化したが―。「日本でも同じことができると確信している。20位以内は目指せる」。

 また、3月27、31日のチュニジア、ウズベキスタン両戦については「来週(23日)までに発表する。負傷している選手も集めて、私の哲学や意思を伝えたい」。

 2018年ロシアW杯については「第一の目標はワールドカップに出ること。参加することだけでなく、さらに上を目指すこと。1次リーグを勝ち抜いて、決勝トーナメント。日本はそのクオリティー(品質=力)を持っている」と、言い切った。

 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督略歴 1952年5月15日、旧ユーゴスラビア(現ボスニア・ヘルツェゴビナ)生まれ。現役時代はFWでフランス1部リーグ、ナント(1998年岡田ジャパンの第2戦クロアチア戦が行われた場所)などで活躍した。82年ユーゴスラビア代表でW杯スペイン大会出場、15試合8得点。95年にフランス国籍を取得、PSG(パリ・サンジェルマン)の監督などを歴任、2014年W杯ブラジル大会でアルジェリアの監督をしてベスト16位に導いた。通訳の樋渡氏とは、樋渡氏がPSGのユース監督以来の付き合い。


◆日本代表スタッフ

監   督 ヴァイッド・ハリルホジッチ(62)=フランス

H コーチ ジャッキー・ボヌベー(53)=フランス

コ ー チ 手倉森 誠(47)=日本U−22監督兼務

GKコーチ リカルド・ロペス(43)=スペイン(継続)

フィジカル シリル・モワンヌ(44)=フランス

コンディシ 早川 直樹(52)=日本(トルシエ時代から)
ョンコーチ

通   訳 樋渡  群(36)=日本(フランス語=監督ら)
  
  同   羽生 直行(39)=日本(スペイン語=GKら)
池田 淳