サッカーアラカルチョ

一覧に戻る

アギーレ日本「苦難の船出」

14・09・11
初戦・札幌は0−2 4万観客ガックリ

 サッカーの日本代表が2014年9月5日札幌ドームで、ウルグアイ(世界ランク6位)と国際親善試合を行った。アギーレ監督が指揮をする初戦とあって約4万人の観客と関係者が詰めかけた。試合は0−2の完敗だったが、サポーターらは4年後のW杯に向けて「アギーレ日本」の今後に、期待を寄せていた。第2戦は同9日、横浜国際総合競技場(日産スタジアム)でベネズエラ(同29位)と対戦2−2で引き分けた。

 両試合とも本田圭佑がキャプテンマークを付けて登場、初戦では代表初出場の坂井(鳥栖)、皆川(広島)が先発した。試合は前半34分、日本ゴール前でクリアミス、カバーニにゴールを決められた。後半25分にも途中出場のエルナンデスに決められ、0−2で敗れた。

 日本の第1戦のスタメンは、GK川島永嗣(スタンダール)▽DF長友佑都(インテル・ミラノ)、森重真人(FC東京)、吉田麻也(サウサンプトン)、酒井宏樹(ハノーファー)、坂井達弥(サガン鳥栖)▽MF細貝萌(ヘルタ)、田中順也(スポルティング)▽FW岡崎慎司(マインツ)、本田圭佑(ACミラン)、皆川佑介(サンフレッチェ広島)。

アギーレ監督の話
 「守備のミスが二つあり、それで試合が決まってしまった。デビュー戦だった選手も含め、良かった選手がたくさんいた。修正点は、守備の集中力不足があげられる」


第2戦・2度のリードも生かせずドロー

 第2戦は、前半を0−0で折り返し、後半の戦いになった。日本は後半から入った新加入の武藤善紀(FC東京=柿谷と交代)が6分に得点、13分にべネズエラにPKを与えて追いつかれた。しかし、22分柴崎岳(鹿島アントラーズ)が岡崎真司(大迫と交代)のクロスを蹴り込み再びリード。だが、4分後に2試合連続でゴールを守る川島永嗣が、相手のミドルシュートをファンブルして失点、2−2で引き分けた。

 日本のスタメンは、GK川島▽DF酒井高徳(シュツットガルト)、水本裕貴(サンフレッチェ広島)、吉田、長友▽MF細貝(田中と交代)、森重、柴崎▽FW本田、大迫勇也(ケルン)、柿谷曜一朗(バーゼル) 注=フルネームと所属つきは初登場。 

アギーレ監督の話
 「後半の戦いは交代がうまく行った。2得点して引き分けたが、日本の新しい血が活躍した。攻撃で、より勇敢に前に行けた。4年後のW杯ロシア大会を目指すチームとしては好材料だ」
池田 淳