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屋良っティーニの教えある記『かえってわかりにくい!?』

14・08・28
 かえってわかりにくい!? でもやめれませ〜ん!

ある日の練習で・・・

ろべると:「じゃがいも、にんじん、たまねぎ、肉で何つくれる?」

選手A:「カレ〜♪」

ろべると:「お〜 王道だね!! じゃあ〜同じ材料でなんか他の料理って出来ないかな〜?」

選手たち:「ん〜!?」

ろべると:「カレーしか作れない?」

選手B:「に・く・じゃ・が!?」

ろべると:「お〜〜 いいね〜 そうだな! 肉じゃがつくれるね! いいね!!」

ろべると:「他には? 君ンとこのお母さんほかにこの材料で何つくってくれるかな?(笑)」

選手C:「ん〜!?」

ろべると:「ないかな〜? 例えば、ポトフできるじゃん!!」

選手達:「ポトフ?!」

ろべると:「洋風のおでんみたいのだよ!!」

選手達:「??? ナニ それ?」

 と言うように・・・ろべるとは、子どもたちにより理解を深めてもらうことと、お約束の笑いを取るために、例え話でサッカーを説明することが多いんです!

 ちなみに、上記のやりとりはといいますと・・・

 10対2で1タッチでのボール回しをしていた時のこと、子どもたちのアイデアの無さを料理に例えてみた時の話。。。

 周りを囲んで2人のDFにボールを奪われないように、パスの本数を重ねていく。20本回されるのとDFをワン・ツーリターンパスで抜いたら2重オニ。もちろんまた抜きもね!

 「・・・ 10、11、12、13 ・・・」そりゃ〜1タッチパスとは言え、10対2でやってんだから、ミスさえ起きなければ、まわりますよ!!ただ、回してるだけ。。。

 なんも、おもろな〜い⤵⤵ これじゃ〜ゲームにもリンクしてな〜い。。。

 そんな時思いついた例え話だったんです!

 『1タッチ、2人のDF。20本回されるのとDFをワン・ツーリターンパスで抜いたら2重オニ。もちろんまた抜きもね!』なのに・・・まわすだけ?。。。「キミたちのアイデアそれだけ?」から、考えられるのは『カレーだけ!?』の例えとなったわけです。

 もっと他の料理は出来ないの=例えば〜ワン・ツーで、2人がボールに関わっているところの間に、3人目が走って次のワン・ツーを狙うとかね。これ『肉じゃが』

 わざと、近い距離でリターンパスを繰り返してDFを焦らしてからの〜2人のDFが寄ってきて門になったところの間に縦パスを入れたり。が『ポトフ』

 みたいに、『同じ材料だけど、ちがうモノにならないかな〜』を例えてみたかったんです!! 結果、例え話だけでなく噛み砕いて、ここまで話して、伝えたいことが、伝わった。。。

 じゃあ、例え話、いらないじゃん!!って言うけど、ろべるとは、これからも例え話でグイグイ攻めていこうと思います!!

 君は、お腹すいた時、「俺、お腹すいたから代わりに食べといて」って言う? 「おしっこしたいから、代わりにトイレ行ってして来て!」って言う?

 言わないよね! 

 自分で自分がしないとお腹いっぱいにもスッキリもしないでしょ? 練習も一緒だよ! 自分で自分がやらんとうまくならんのよ!! 周りが替わりでやって、君がうまくなるなら、いくらでもやってあげたいんだけどね〜。

 この例え話には、みんなピンと来てくれますよ!

 ちょっと、ダラダラしちゃったときに、いかがですか? 笑いが起きて、一生懸命やりだしますよ!!


◆筆者プロフィル◆
屋良 充紀(やら みつとし)= ロベルト屋良っティーニ
現役時代はブラジル、エクアドル、コロンビアでプレー、コロンビアではコーチも兼任。
帰国後、横浜FC泉Jrユースの監督として7年間指導。その後『JFAアジア貢献プロジェクト』で中東のシリアで未来のシリア代表選手を育成するべく、SFA(シリアサッカー協会)フットボールアカデミーを開校しヘッドコーチを務めた。アラビア語で『サッカー指導指針』をつくり、シリアは勿論のこと海を越えてアフリカ・スーダンでも高い評価を得ている。現在は横浜市でブラジルのストリートサッカーをヒントに遊び心をくすぐるサッカースクール、『エスコリーニャFC』と、川崎市でジュニアユースチーム『リーベルプント』を設立し、力を注いでいる。また、本紙以外にも『ジュニアサッカーを応援しよう』のホームページで『やら・り〜の基礎サッカー講座』を掲載中。
ロベルト・屋良っティーニ