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ヨーロッパサッカー回廊『ワールドカップ・ブラジル予想』

14・05・22
 6月開催のブラジルワールドカップ出場国のメンバーが続々と発表され、その期待も高まってきている。果たしてジュール・リメ杯を勝ち取るのはどこの国か。

 開催国ブラジルか?はたまたメッシのアルゼンチンか?勝負に強いドイツか?スペインの2連覇は成るのか?その中で若手中心に選手を選んだイングランドは?日本は?そしてダークホースは?

 過去の例も踏まえて大胆に予想してみよう。

予選リーグ
A組:圧倒的にブラジルが強く1位。2位争いはクロアチアとメキシコとなろうが、メキシコが抜けて2位

B組:スペインとオランダのトップ争いとなるが直接対決を制した国がトップとなる。前回優勝したスペインの選手の質が落ちてきたこともあり、今回はオランダの勝ちとし1位、2位がスペイン。

C組:このグル―プはドングリの背比べ。どこが1位になってもおかしくないグループ。南米で地元と変わらないコロンビアが1位。2位はあえてヤヤ・トゥーレ擁するアイボリー・コースト(コートジボワール)。彼を止められれば日本もチャンスあり。彼をマークできる日本の中盤は誰かが課題。

D組:死のグループと呼ばれているが、初戦のイタリア対イングランド戦次第。ベニュー(競技会場)がマナウスとアマゾンの町で高温多湿、イングランドは不利。従い1位は南米の利を生かウルグアイ。2位がイタリアかイングランドであるが、若手中心にメンバーを組んだイングランド不利とみて、イタリアが2位で抜ける。

E組:このグループはフランス1位、スイス2位。ホンジュラス、エクアドルは番外。

F組:1位は圧倒的にアルゼンチン。2位はメンバー23名のうち約半数がイタリア、ドイツ、イングランドでプレーしているボスニア・ヘルツェゴビナ。イラン、ナイジェリアは番外。

G組:ドイツ1位、Cロナウドを擁するポルトガル2位は動かない。ガーナ、アメリカは抜ける事至難。

H組:ベルギーが1位で抜ける。2位はロシアか韓国かであるが、次回2018年W杯開催国のロシアが2位。

2回戦:上記の結果から予想する。
1)ブラジル対スペイン:2回戦屈指の戦い。地元ブラジルの勝利。

2)コロンビア対イタリア:厳しい闘いが予想されるが試合上手なイタリア。

3)オランダ対メキシコ:勢いに乗るオランダ優勢。オランダの勝利

4)ウルグアイ対アイボリー・コースト:何事が起こるかわからない混戦で、アイボリー・コーストの番狂わせ。

5)フランス対ボスニア:ナスリが呼ばれないフランスはボスニアのパワーフットボールの前に屈する。ジェコの得点でボスニアが抜ける。番狂わせ。

6)ドイツ対ロシア:ドイツの圧勝。

7)アルゼンチン対スイス:アルゼンチンメッシの活躍で勝利。

8)ベルギー対ポルトガル:好試合、しかしCロナウドの豪快なシュートでポルトガルが抜ける。

準々決勝
?ボスニア対ドイツ:ドイツがその強さを示し圧勝。

?ブラジル対イタリア:接戦の緊迫した展開からPK戦でイタリアが勝利、地元敗退暴動が起こる。

?アルゼンチン対ポルトガル:実力伯仲で点の取り合いとなるもアルゼンチンの攻撃陣の活躍とロナウドを徹底的にマークし、ロナウド頭にきて2枚のイエローで退場敗退する。

?オランダ対アイボリー・コースト:両者1−1のままPK戦でオランダの勝ち。

準決勝
1:ドイツ対イタリア:疲れたイタリアはドイツの重戦車隊の試合運びについていけず敗退。ドイツが決勝へ。

2:アルゼンチン対オランダ:メッシのマーク厳しくアルゼンチン、チャンスなくオランダのファンペルシーのシュートが決まりオランダが決勝に進む。

決勝:ドイツ2−0の勝利。

 というのが筆者のパロデイーワールドカップでした。皆様はどう予想しますか。ブラジルは北部は酷暑、南部は冷秋という気候の差、移動距離の差、コンディションづくりが大変なW杯となります。何が起こるかわからない大会となるでしょう。

 日本もチャンスはあるとは思いますが、ディフェンスの弱さが気になります。

さて英国のブックメーカー賭け率は次の通りです。
 ブラジル:3/1
 アルゼンチン:9/2
 ドイツ:5/1
 スペイン:13/2
 ベルギー:14
 フランス:22
 イタリア:22
 コロンビア:28
 オランダ:28
 ウルグアイ:25
 イングランド:33
 ポルトガル:33

 アイボリー・コースト:125
 日本:150
 ボスニア:150
 ギリシャ:250

 コスタリカ、ホンジュラス:2500

それでは皆様ワールドカップを楽しみましょう!


◆筆者プロフィル◆
伊藤庸夫(いとうつねお)
東京都生まれ
浦和高校、京都大学、三菱重工(日本リーグ)でプレー、1980年より英国在住
1980−89:日本サッカー協会国際委員(英国在住)
  89−04:日本サッカー協会欧州代表
  94−96:サンフレッチェ広島強化国際部長
2004−06:びわこ成蹊スポーツ大学教授
  08    :JFL評議委員会議長(SAGAWA SHIGA FC GM)
現在:T M ITO Ltd.(UK)代表取締役
伊藤 庸夫