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屋良っティーニのシリアで教えある記 『スパイクのベロ』

09・01・11
 あけましておめでとうございます! 今年も中東シリアよりお伝えしていきますので、お付き合いくださいませ。
  
 お年玉をもらってスパイクを買いに行こうとしているそこのパソコンの前の小中高校生のみんな!ロベルトの叫びを、ちょっと聞いてくれ〜。中1のとき、初めて買ってもらった『ブンデスリーガ』(このモデルはベロが短かった!)からはじまった僕のスパイク人生。
 
 中3時には、おじいちゃんを丸め込み『マラドーナキング』をやっとのことで手に入れ、高校からは、『ディエゴアルマンド』という、そのときマラドーナがはいていたモデルのエコノミーバージョンを愛用。
 
 お年玉で、憧れの『ベルトマイスター』を買って、その後は、『パラメヒコ』に落ち着いていった。『コパ・ムンディアル』も『モレリア』も『2002』も履いてきた!その全てのベロをビシッと折って・・・
 
 先日、雑誌記事で、『スパイク大作戦』なるものをみた!(中東なんで遅いんです時差があってすみません!)その記事の中で、「ベロは長いので切ってもらっています」的な発言!
 
 えっ! なんで切っちゃうの?なんで短いのがいいの?かっこ悪いじゃん?と思ったのは、僕だけ?・・・それにしても、最近のは短い、それでいいのか?
  
 ナイキのシューズが世に出回るようになり(爆発的ブームになる前、当時、日本リーグで活躍していたラモスがナイキのアドバイザリースタッフだって知ってた?)それまでご法度だったサッカーシューズに人工皮革を使ったり、いろんな色になったり、紐が斜めになったり・・・その進歩!?のなかでベロも短く短くなっていったような気がする。
 
 勿論これは、一流選手のアドバイスのもとに開発が進んでのことだから、そのほうが使い勝手がいいということなんだろうけど、やっぱり納得がいかない!
 
 しかも、すでに折り返してあって、申し訳なさそうに、ちょこんと付いたベロも気に入らない。ベロは自分でピシッと折って形をつけて慣らすもので、四角いものなのだ!変なカタチにするな!しかも、折りたくないやつは、どうすればいい?
  
 もうひとつ、これは個人的なことだが、僕はこのベロを的にして、キックしたり、トラップしたりしているので、テクニック上、死活問題にも発展してくる重要なパーツでもある。
 
 各メーカーとも、小さく折り返してマジックテープで固定できるタイプが最近の主流のようだが、これこそ何のためについているのか意味がわからん!!
  
・・・・と言っておきながら、カラースパイクが出回った時もこんなことを言っていたような気がするが、今は、案外カッコいい!と思えるようになってしまっているので、こんなベロでも見慣れれば、心地よくなっていきそうな自分が怖い!
 
    
やら・みつとし
 南米でのプロサッカー経験を生かし指導者として活躍中。現在、シリアサッカー協会所属
ロベルト・屋良っティーニ