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屋良っティーニの教えある記『3歩進んで2歩下がる』

13・09・26
 今年から立ち上げたジュニアユースチーム、リーベルプント。

 今シーズンは、協会登録が準加盟ということで、基本的に公式戦がないのよ。

 で、中体連の川崎市大会に参加したり・・・夏の合宿でプライベート大会に参加したり・・・土、日、祝日は練習試合を積極的に組んで・・・夏休み中なんか10日連続試合ってのもやってみたり・・・と、14人の選手でよくやってきましたね。

 でも、やり続ければ、そこそこ『ボールを奪われないで、状況が悪ければやり直し、狭いところでもワンタッチ目で相手をずらしてかわして、ちゃんとゲームメーカーからスルーパスがでて、ストライカーがGKと1対1の場面をつくり出す(で、はずす〜 みたいな!?)』って個人的に大好きな場面が、多くはなってきたんです!

 夏休みが明けて・・・

 このコンセプトを貫きながら、いつも通りトレーニングマッチを続けるが、ここんところまったくできない。。。どーしたお前ら・・・。

 迷って、迷って、相手にパスしちゃったり、シュートの場面でも打たないで奪われて、カウンターくらって、失点したりと・・・。

 即効性のある処方箋としては、『まずは、3本パスをつなげ!』、『見える選手に簡単なパスをつなげ』と当たり前の指示を続けるしかない。

 出来てたことが、突然できなくなることってあるんですよね。そうなんです。右肩上がりなんてありえないんです。

 だから、いろんなパターンを想定しながらも、同じことの刷り込みを繰り返す! 一緒に練習に交じりながら、「これでいいかな! これしかないな!」と自問自答しながらやり続ける・・・。

 これ書きながらも、自分に言い聞かせる自分がいる。辛抱辛抱「3歩進んで2歩下がる」です!


◆筆者プロフィル◆
屋良 充紀(やら みつとし)= ロベルト屋良っティーニ
現役時代はブラジル、エクアドル、コロンビアでプレー、コロンビアではコーチも兼任。
帰国後、横浜FC泉Jrユースの監督として7年間指導。その後『JFAアジア貢献プロジェクト』で中東のシリアで未来のシリア代表選手を育成するべく、SFA(シリアサッカー協会)フットボールアカデミーを開校しヘッドコーチを務めた。アラビア語で『サッカー指導指針』をつくり、シリアは勿論のこと海を越えてアフリカ・スーダンでも高い評価を得ている。現在は横浜市でブラジルのストリートサッカーをヒントに遊び心をくすぐるサッカースクール、『エスコリーニャFC』と、川崎市でジュニアユースチーム『リーベルプント』を設立し、力を注いでいる。また、本紙以外にも『ジュニアサッカーを応援しよう』のホームページで『やら・り〜の基礎サッカー講座』を掲載中。

ロベルト・屋良っティーニ