サッカーアラカルチョ

一覧に戻る

屋良っティーニの教えある記『合宿』

13・08・13
合宿に来ています!夏休みですからね!

 ホントなら、暑いから『避暑地でやるために合宿』ってなるんだろうけど、この静岡県御殿場だって暑い! 

 氷だって売り切れちゃうもんね。。。暑いところから⇒暑いところへ移動しただけ! でも、世界遺産富士山真ん前!!

 ちなみに、ブラジル人って家族と離れるのが寂しいから、合宿なんて大嫌いだもんね。

 セレソンなんて「家族や恋人と離れていいパフォーマンスなんて出来るわけない!」ってことで、リオデジャネイロのテレゾポリスって町にある練習施設には選手の家族ごとに入居できる一軒家がたくさん建てられてて、その間も家族と離ればなれにならないようになってるほどだからね。寂しがり屋さんのブラジル人のメンタルとコンディションを整えるには、そこが肝なんですね。

 さて、僕んとこの合宿ですが、大会合宿なので、いろんなチームが来ている。食堂では、関西弁が飛び交ってたりしてね・・・

 ご飯のとき、あるチームを観察していると・・・

 ジャーの前でコーチが待ち構えてて、選手のお茶碗を、むんずと奪い取るや『日本昔話』で仏様にお供えするようにご飯を盛っていく。

 「きゃ〜」小さいころから小食だった僕に言わせれば拷問ですよ。なんで、あんなことするんだろ〜!?

 食事くらい好きに食べさせてあげればいいのにって思っちゃう。あんなに食え食えって大きなお世話だよ。この合宿の3日間だけ“日本昔話盛り”で、食ったって何にも変わらないよな〜。合宿嫌いになっちゃいそうだし、こんなことが続けば、サッカー自体嫌いになりかねません!

 もちろん、合宿を通して生活指導的なことを学んでもらうことも大事だけど、気持ちよく選手が過ごせてこそなんだけどね〜。

 そんなん、ブラジルじゃ考えられまへんで〜、みんな帰ってまうで〜、ってことで、ロベルト的には今日も選手を笑かしたろうと思ってます〜!!(おっと、朝食で後ろの席が大阪からのチームだったもんで、関西弁うつったかも・・・)


◆筆者プロフィル◆
屋良 充紀(やら みつとし)= ロベルト屋良っティーニ
現役時代はブラジル、エクアドル、コロンビアでプレー、コロンビアではコーチも兼任。
帰国後、横浜FC泉Jrユースの監督として7年間指導。その後『JFAアジア貢献プロジェクト』で中東のシリアで未来のシリア代表選手を育成するべく、SFA(シリアサッカー協会)フットボールアカデミーを開校しヘッドコーチを務めた。アラビア語で『サッカー指導指針』をつくり、シリアは勿論のこと海を越えてアフリカ・スーダンでも高い評価を得ている。現在は横浜市でブラジルのストリートサッカーをヒントに遊び心をくすぐるサッカースクール、『エスコリーニャFC』と、川崎市でジュニアユースチーム『リーベルプント』を設立し、力を注いでいる。また、本紙以外にも『ジュニアサッカーを応援しよう』のホームページで『やら・り〜の基礎サッカー講座』を掲載中。

ロベルト・屋良っティーニ