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屋良っティーニの教えある記『スポーツは笑わせてなんぼ!!』

13・01・17
 あけましておめでとうございます! 本年もユル〜いサッカー話にお付き合いくださいませ!

 と言いたいとこですが、今年一発目はユル〜い気分ではないのです。

 大阪の高校でバスケ部男子生徒が自殺したということで、なぜこんなことがいまだに起きるのか? 信じられない思いになりまして・・・。

 なんで、純粋にスポーツを楽しませてあげれないんだろう? 選手たちを笑わせてあげられないんだろう?

 遊んでるようにやってるとダメみたいなのってまだありますよね? それっておかしいんです!

 いまだに、『スポーツ=体育』なんて馬鹿なこと考えてる指導者っているでしょ。

 『スポーツ=あそび』なんですよね。その考えが出発点であれば、上を目指して厳しくしていくのは指導者ではなく選手自身であるべきで、そこに無理がないように管理し、効率よく育成するためにコーチがトレーニングしながら、助言していくのがあるべき姿だと思う。

 まだラモスさんが代表にいたころ、その当時、代表監督だった加茂さんが、けがに悩まされるラモスさんに「やって無理なら、休んでええやん!!」って。

 トップアスリートの監督がこんなアドバイスを送るのに、高校で自殺に追い込むほどやらすって、体罰ってどんなことしたら、そこまで追い込めるんでしょう。

 そこまでではなくても、例えば、少年指導では『試合に負けて走らせる』なんてのも僕に言わせれば、NG。それをさせて、何を伝えたいのか? きっと、そのコーチがプレーヤーだった時、やらされてたことをそのままやってるんでしょう。

 日本の悪しきスポーツ指導を、本当に変えなければならないと思う。スポーツを指導できない指導者は、現場を離れるべき。

 スポーツに取り組むすべての子どもたちが笑っていられるように、今後、このようなことは二度と起きないように・・・。


◆筆者プロフィル◆
屋良 充紀(やら みつとし)
現役時代はブラジル、エクアドル、コロンビアでプレー、コロンビアではコーチも兼任。
帰国後、横浜FC泉Jrユースの監督として7年間指導。その後『JFAアジア貢献プロジェクト』で中東のシリアで未来のシリア代表選手を育成するべく、SFA(シリアサッカー協会)フットボールアカデミーを開校しヘッドコーチを務めた。アラビア語で『サッカー指導指針』をつくり、シリアは勿論のこと海を越えてアフリカ・スーダンでも高い評価を得ている。現在は横浜市でブラジルのストリートサッカーをヒントに遊び心をくすぐるサッカースクール、『エスコリーニャFC』に力を注いでいる。
ロベルト・屋良っティーニ