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屋良っティーニの教えある記『やられた感じはしないのに差がある?!』

12・11・12
フットサル日本代表決勝トーナメント進出!

 「ポルトガルにあそこまでやれたんだから〜」なんて都合のいいこと考えてたのは私だけ?! だけど、新しい歴史を作ったし、実際盛り上がった!

 あれだけやったら、今後のFリーグにも注目が高まることでしょうね! この辺の話は、も〜っと詳しい方の記事を探してくださいね!

 ここからは、いつも通り!? ロベルト流で・・・

 ここんところ日本代表がセレソンと戦う試合が3回も見られましたね!ラッキー! A代表の親善試合とフットサルの親善試合、そして本チャンのフットサルワールドカップ。

 皆さんも見ていて感じたとは思うんですが・・・、我らがサムライブルー、どれも悪くない。

 悪くないんだけど、結果、負けてしまう。。。

 日本のお家芸のボールポゼッション率もイイ感じだし、ズタズタに崩されて痛々しい場面もそんなにない!『痛くない注射で楽にしてもらった?(たとえが悪い?!)』感じの試合運び。

 これこそセレソンのお家芸、『蝶のように舞い、蜂のように刺す!』ヤリカタなのです!

 例えば、DFラインのノラリクラリとしたボール回しで、ゆらゆらさせておいて、長い縦パスで全員が一気にスピードを上げて襲い掛かってくる! そのスイッチの入り方が尋常じゃない。

 わざと懐深くに入れさせて、その勢いを逆手にとってずらして、カウンターを仕掛けてくる場面を幾度か見たでしょ? あのカタチになるまで、フラフラやってくるんですね〜。

 1点目のパウリーニョのシュートだってビシーッって感じじゃない。ペナルティーエリアの外からなのに、トゥーキックでボヨ〜ンって、文字であらわすなら、『シュ〜〜〜ト ゴ〜〜〜〜ル』って感じでしょ!

 あれ日本の少年サッカーでやったら、「トゥキックじゃん!」ってなんか悪いみたいになっちゃいそうだけど、ブラジルでは、トゥーキックありありなんです。なぜって? みんなフットサルで育つからなのね!

 あのワールドカップ初戦のフットサルも、日本そんなに悪くない! むしろイイのに、やっぱり負けちゃう。(ポルトガル戦は、パワープレーがハマったね!)

 あれも、セレソンの的を絞らせないボールの動かし方とゆっくりな試合運びに思わず裏を取られちゃうんだろうね〜。でも、あれって、彼らは戦術的にこうやれって言われている訳ではないんだよね。

 戦術なんてあってないようなのが、セレソン。いや、ブラジル人サッカー。ですから草サッカーでもストリートでも、あんな感じで、やるんです。

 言わば、ブラジル人=あんなサッカーなんですね。要はあいつらのお家芸である『的を絞らせずゆらゆらやる』戦術にハマっちゃったわけです!


◆筆者プロフィル◆
屋良 充紀(やら みつとし)
現役時代はブラジル、エクアドル、コロンビアでプレー、コロンビアではコーチも兼任。
帰国後、横浜FC泉Jrユースの監督として7年間指導。その後『JFAアジア貢献プロジェクト』で中東のシリアで未来のシリア代表選手を育成するべく、SFA(シリアサッカー協会)フットボールアカデミーを開校しヘッドコーチを務めた。アラビア語で『サッカー指導指針』をつくり、シリアは勿論のこと海を越えてアフリカ・スーダンでも高い評価を得ている。
現在は横浜市でブラジルのストリートサッカーをヒントに遊び心をくすぐるサッカースクール、『エスコリーニャFC』に力を注いでいる。
ロベルト・屋良っティーニ