サッカーアラカルチョ

一覧に戻る

屋良っティーニの教えある記『寝不足ですか?』

12・08・11
 連日の熱戦に、「寝不足ですか?」が合言葉?!になってません? 今回のオリンピックは、メダルも多く獲得してるし、普段はあまり見ない種目も見ちゃったりして・・・。録画してんのにやっぱり見ちゃうから、それこそ寝るのが、毎日3時。本気で寝不足になっちゃってます。。。

 サッカーなでしこが、『やるだろう!やってくれるだろう!』ってのは、期待してたんで、それほど驚きはありませんが、男子のU−23はどうよ? スペインに勝って勢い付いてから、いいサッカーやってきましたよね〜。

 凄いんだろーけど、予選中はな〜んか生かしきれてない永井が、本大会はハマりにはまって、対戦相手のDFを切り裂く姿は、『本大会まで隠してたの?』って思うほどじゃないですか? あれだけやれりゃ〜、大会後、ヨーロッパに移籍しますねッ!

 メキシコ戦は、一見同じようなサッカーに見えるメキシコのやり方だけど、あいつらの方が“タメ・ずらし方・即興性・あそびゴコロ”で完全に上だったなっ。。

 スピードを上げてギャップをつくるのではなく、逆に“遅らせたり下げたり、止まったり、ズラしたり、ボールスピードを緩めたり・・・”急ではなく『緩』でタイミングをずらしてくるのがうまかったよな〜。まさに、中南米臭プンプンでしたな!

 正面に立ってディフェンスしに行けば、また抜きするわ、ラストパスをクロスヒールキックで出してきちゃうわ。あの緊迫した試合で、相手DFをほころばせるには、やっぱり、即興性とあそびゴコロなんだよね。その点は、明らかにメキシコが何枚か上手だった。

 大津のミドルが決まったところまでは、「いけるかも〜」って思ったけど、あいつら、ちっともあわてなかったもんね。むしろ、ゆったり時間に戻していきやがった。その“ズラし”にハマってしまった。

 彼らは、競技サッカーを始める前に、たっぷりストリート的な“あそびサッカー”をやってたんだろうね〜。じゃなきゃ、本チャンであんな風に遊べないからね!!

 とはいえ、男子もよくやった!! この後の3位決定戦でしっかり銅メダルを持って帰ってきてもらいましょう!

 女子は、優勝して、どこもやったことのないW杯、オリンピックの2連覇しちゃってもらいましょう〜。

 ということで、明日からも地元で、競技レベル前の子どもたちをあそばせちゃいます!!


◆筆者プロフィル◆
屋良 充紀(やら みつとし)
現役時代はブラジル、エクアドル、コロンビアでプレー、コロンビアではコーチも兼任。
帰国後、横浜FC泉Jrユースの監督として7年間指導。その後『JFAアジア貢献プロジェクト』で中東のシリアで未来のシリア代表選手を育成するべく、SFA(シリアサッカー協会)フットボールアカデミーを開校しヘッドコーチを務めた。アラビア語で『サッカー指導指針』をつくり、シリアは勿論のこと海を越えてアフリカ・スーダンでも高い評価を得ている。現在は横浜市でブラジルのストリートサッカーをヒントに遊び心をくすぐるサッカースクール、『エスコリーニャFC』に力を注いでいる。
ロベルト・屋良っティーニ