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屋良っティーニの教えある記『中東勢が変わるかも!!』

12・06・19
 ブラジルワールドカップ最終予選、6月の3連戦。オーストラリアに引き分けはしたけれど、見事な戦いぶりでしたよね。

 ヨルダン戦なんて「苦手としている」的な報道なんてなんのその!! 6対0ですよ。最終予選で6対0って・・・。本田選手が爆発のハットトリックですからね。

 と、日本代表については多くの大御所の方たちがコメントしていますので、今回もあっち方面!?(どっちだ?)で話を進めていきたいと思います。

 1戦目のオマーン、2戦目のヨルダン共に中東勢でしたよね。

 中東といえば、DFラインはあまり気にせず、中盤より前にボールが出た時から、そこそこボールが持てる選手が突っかけてチャンスを作るか、意表を突いたロングやミドルシュートを狙ってきたりするのが主な攻撃パターン。対戦チームはそれをしのげずに、はまってしまった時にはひどい目に合うんです! そんな行き当たりばったりの攻撃が持ち味?!

 そんな、中東のオマーンが何を迷ってか、ボールポゼッションを始めようとしてきた場面が見受けられたんです! 本来なら、中盤省略型なのに・・・。日本のお家芸をうらやましく思ったのか? 

 ということは、これから日本をお手本にポゼッションサッカーを取り入れていこうとしてるのか?

 確かに、南米では弱小国だったベネズエラやボリビアがDFとMFの距離をコンパクトにしてブロックを構築する守り方を浸透させて、ブラジルやアルゼンチンの攻撃をしのいで、やれそうなチームになってきている。

 んっ、てことは、中東勢も今変わろうとしているんじゃないかと・・・。10年後に期待して見守ってみたいです!

 最後に・・・現在、シリアは内戦状態になってしまっています。そんな中、再び代表監督にファジョルが返り咲きました。この状態で出来ることは限られているとは思いますが、踏ん張って頑張ってもらいたいです。

PS:昨日、ツタヤでザッケローニを見かけました! 握手してもらっちゃいました!


◆筆者プロフィル◆
屋良 充紀(やら みつとし)
現役時代はブラジル、エクアドル、コロンビアでプレー、コロンビアではコーチも兼任。
帰国後、横浜FC泉Jrユースの監督として7年間指導。その後『JFAアジア貢献プロジェクト』で中東のシリアで未来のシリア代表選手を育成するべく、SFA(シリアサッカー協会)フットボールアカデミーを開校しヘッドコーチを務めた。アラビア語で『サッカー指導指針』をつくり、シリアは勿論のこと海を越えてアフリカ・スーダンでも高い評価を得ている。現在は横浜市でブラジルのストリートサッカーをヒントに遊び心をくすぐるサッカースクール、『エスコリーニャFC』に力を注いでいる。
ロベルト・屋良っティーニ