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屋良っティーニの教えある記『まさか!? マッサージ効果も!?』

11・10・11
 ガンバ大阪の遠藤選手が、ハーフタイムにシャワーを浴びているというのは有名な話ですよね! 実は、これってブラジル人選手もよくやることなんです。

 やはり、暑いなか試合をやるもんでハーフタイムにロッカールームに戻ってふっと座ると滝のように汗が噴き出てくる。それを止めるには水シャワーをバァ〜っと浴びちゃうとピタッと止まるんですよ。

 さらに、練習や試合前にシャワーを浴びてから着替える奴も。きっと、戦闘モードに切り替えるための儀式的なものかと思いその選手に聞いたことがあった。

 その答えは・・・
「オレ、汗っかきだからね!!」だって。まったくの深読みでした。。。

 そのシャワーなんですが、ブラジルでは最大220ボルト(地域によっては110、127ボルトとかも。これもブラジルらしい)の電気式。結構どんなところでも同じつくりで、よく市民プールなんかについてる“上からタイプ”のみで、なんとスーパーマーケットでも売ってて自分で取り付けれちゃったりするんですね。

 ですから、シャワー本体からでた電気コードが伸びていて、いい加減な接続でプラグにささってる場合が多いんです。要するに素人工事なんです。。

 で、蛇口をひねるとビリッー!?ときちゃう。

 静電気や低周波治療器のビリビリ感でも苦手なのに、火花散っちゃうくらいですからね。。。油断してたら死んじゃいます!! もうたまったもんじゃありませんよ。

 流れてくるお湯も、気のせいかピリピリするし、血行が良くなるかも知れませんが、そんな効能期待してないですし、こっちとしては気持ちのいいもんじゃありませんでしたね。

 よく、隣で浴びてるヤツも「アウッ〜」なんて言ってたからきっと被害にあってたんでしょうね。

 何はともあれ、ブラジルでシャワーを浴びる際はお気をつけくださいませ。。。


◆筆者プロフィル◆
屋良 充紀(やら みつとし)
現役時代はブラジル、エクアドル、コロンビアでプレー、コロンビアではコーチも兼任。
帰国後、横浜FC泉Jrユースの監督として7年間指導。その後『JFAアジア貢献プロジェクト』で中東のシリアで未来のシリア代表選手を育成するべく、SFA(シリアサッカー協会)フットボールアカデミーを開校しヘッドコーチを務めた。アラビア語で『サッカー指導指針』をつくり、シリアは勿論のこと海を越えてアフリカ・スーダンでも高い評価を得ている。現在は横浜市でブラジルのストリートサッカーをヒントに遊び心をくすぐるサッカースクール、『エスコリーニャFC』に力を注いでいる。
ロベルト・屋良っティーニ