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道知事杯は岩教大が4度目の優勝

17・09・11
 上写真/知事杯全道サッカー選手権大会で、ノルブリッツ北海道FCを破って優勝し、来年の天皇杯出場権を獲得して喜ぶ北海道教育大学岩見沢校の選手、スタッフたち。左端が越山賢一監督


来年の天皇杯出場権も獲得

 第35回北海道知事杯全道サッカー選手権大会は8月27日午後1時から、札幌サッカーアミューズメントパーク(SSAP)で、北海道教育大学岩見沢校(岩教大)とノルブリッツ北海道の決勝戦を行った。試合は2−2のまま延長戦でも決着が付かず、PK戦の末(4−2)、岩教大が4度目の全道優勝を飾った。

 この大会は、大学、社会人などアマチュアの全道1を争う大会で、7月22日から地域リーグ、道リーグ、学生リーグを勝ち抜いた20チームでトーナメント戦を行ってきた。また1997年から知事杯チャンピオンが天皇杯の本道代表権(アマ部門)を得るようになり、さらに今年は変則で、2018年のロシアワールドカップなどを見据え、来年4月に天皇杯の緒戦が始まることから、前倒しの代表決定になり、岩教大が2年ぶり4度目の出場に決まった。

 この日のゲームは、前半39分岩教大が中央突破、MF遠藤祐馬のスルーパスをFW下田友也がシュート、ゴールポスト左に当たって中央に跳ね返るところをFW佐賀俊之輔が強烈なシュートを決めて先制した。

 後半は、打って変わって、ノルブリッツ北海道ペース。左右からボール展開を見せ11分、左ゴール前に切り込んだMF鈴木貴大のリターンパスをDF土田真也がゴール左隅に決めて同点とした。その後もノルブリッツの展開が早く、サイドチェンジのボールポゼッションが岩教大の守備陣を翻弄した。14分には右MF倉谷悠太の左へのセンタリングをMF小玉翼がドリブル突破、相手DFを股抜きしてゲットした。

 2−1と逆転された岩教大。越山賢一監督の「今年は点を取って勝つというか、点を取らなければ本州のチームには勝てない」と悟りを開いた。「セットプレーからの得点」。「なかなか練習できなかった」というが、20分、左CKから33番遠藤のボールはゴールに向かい、GK平加涼が前にはじく。そこに9番佐賀が待っていた。ボールはバーの内側に当たって「ゴールイン」。

 これから2−2のまま90分が終わり、15ハーフの延長。行ったり来たり、一番「惜しい」とため息を浴びたのは、ノルブリッツの9番だったろう。

 PK戦は4−2で、岩教大がもらった。GK福永浩哉が2本はじき出した。コンサドーレ札幌U−15のころ、166cm、60kgだった。U−18になっても175cm、68kg。あの頃、全国制覇した四方田修平監督が、ゴール裏からじっと見ていた。うれしいじゃないか。

 (写真はいずれも8月27日、札幌サッカーアミューズメントパーク、撮影・石井一弘)

                            
 上:上段写真/後半20分、岩教大FW佐賀(右端)が左CKからのこぼれ球を右足で決め同点とする。佐賀の左、ノルブリッツDF櫻岡、左奥でGK平加が倒れている
 上:下段写真/後半40分、岩教大左CKからDF深井(3番)、MF田村(39番)らがゴール前に飛び込むが、ノルブリッツGK平加(1番)、FW畠山(深井の左)らにクリアされる


 上:上段写真/PK戦で2つ目のゴール阻止で勝利を決定づけた岩教大GK福永
 上:下段写真/PK戦で勝利し、2本を止めたキャプテンGK福永に向かって一斉に走り出す岩教大の選手たち。左からMF遠藤(33番)、FW中本(35番)、MF小笠原(23番)、FW加藤(10番)、DF重森(8番)、見原(6番)、FW下田(41番)、DF深井(3番)、佐藤(31番)

池田淳 写真はいずれも石井一弘撮影