サッカーアラカルチョ
一覧に戻るジャイアントキリングならず 日本はベスト32で散る…
26・07・11
アメリカ・カナダ・メキシコと初の3か国共催となった「FIFAワールドカップ2026」。日本代表はグループリーグ(1次リーグ)F組で、対オランダ△2−2、対チェニジア〇4−0、対スウェーデン△1−1の1勝2分けの勝ち点5で2位通過。迎えた決勝トーナメント1回戦、対ブラジル戦は●1−2で敗戦。「優勝」を公言していた日本はベスト32で大会を去った。
期待の高かった日本が今後のワールドカップにおいて、ダークホース(伏兵・穴馬)の立ち位置から、ジャイアントキリング(大物食い・番狂わせ)を狙うことが無くなり、いつかは優勝候補と見なされる真の強豪国の仲間入りする日が来るか―。
1930年の第1回ワールドカップから今回の2026年大会で23回目となり、前回大会までで優勝国数は8か国のみ(7月8日、ベスト8が出そろった)。
優勝5回を誇るブラジル、4回のドイツ(西ドイツ時代含む)、イタリア、3回のアルゼンチン、2回のウルグアイ、フランス、1回のイングランド、スペインと、やはりサッカーがその国で一番の人気スポーツであり、脈々とサッカー文化を積み上げてきた国が優勝を飾っている。強豪国のイングランドとスペインでも22回大会までで1回しか優勝しておらず、改めて頂の高さと歴史の凄みを感じる。
翻って、日本のスポーツから考えると、永らく一番であろうプロ野球から近年のMLB(メジャーリーグベースボール)の国内人気をサッカーが大きく超える時が、ワールドカップ優勝に近づく日なのかもしれない(近年では、バスケットやバレーもプロリーグ化が進み人気も高まっているが)。
サッカー強豪国では、ワールドカップがオリンピックよりも注目度が高いが、日本では様々なスポーツが一気に楽しめるオリンピックの方が話題となることが多い。冬季オリンピック競技を含めると、ある意味ではスポーツ大国と言えるのかもしれないが、さらに上を行くスポーツ大国アメリカも、サッカーは一番人気ではなく、自国開催となった今回も優勝には遠かった。
スポーツ大国の定義が明確ではないが、単に人口や経済力、競技力だけではなく、スポーツがビジネスとしてどの程度の規模となっているかも要素の一つだろう。このスポーツビジネスの見解については専門家に任せたいところだが、近年の世界トップリーグで問題となっている行き過ぎた拝金主義は、純粋なサッカーを歪めているという意見もある(その一方で日本のJリーグクラブの運営規模、選手の契約金などは、まだまだ小さいとも)。
もちろん単純な話ではないが、国内で人気のスポーツの上位から子どもたちの興味も大きくなる。そして様々なスポーツに触れる機会があることで、得意な種目や熱中するスポーツに出会い、レベルを問わず心身の健康や成長につながることが重要と思われる。その中から、各種目に「ギフト」のような特別な才能に恵まれた選手が生まれ、世界のトップに導いてくれる可能性が高まる。
サッカーで言えば、アルゼンチンには伝説となったマラドーナとメッシ。ブラジルにも言わずもがなキングペレ、ロナウド、ロマーリオ、ロナウジーニョなどワールドカップ優勝に導く特別な選手が次々と現れた。
近年の日本で考えると、サッカーではないがMLBの「大谷さん」が、野球(ベースボール)界のトップオブトップと言える存在で日本スポーツ界にもたらされたギフトと言えるかもしれない(天賦の才を生かしたのは本人であるのは言うまでもないが、野球の国内人気と周囲の環境も素晴らしかったと推測される)。
当然に、ギフトとなるような選手一人の力で優勝出来る程、現代のサッカーは甘くはないが、日本の選手たちが今以上に世界のトップクラブで活躍する選手がそろい、そこに世界有数の日本のチームワーク・団結力が組み合わされれば、優勝の可能性は一気に高まる。
ただしアマチュアとは違い、プロフェッショナルのチームはまとまる(枠に収まる)ことが第一優先ではなく、枠を超えるような選手が結果を出すごとにまとまることが必要ではないか。7月20日の決勝戦で決まる優勝チームが、結果的に世界一のチームワークを発揮したと言えるのだろう。
振り返って日本にも天才と称される(場合によってはもてはやされる)選手が何人もいたが、国内で評価される才能ではなく、世界レベルでの天才・ギフトがいつかはもたらされると期待したい。その奇跡の確率を高める為にも、草の根から広く子どもたちが体を動かすことが楽しいと感じる環境から始まり、その後競技スポーツへと進み、大きく羽ばたける道筋を作り続けなければならない。
しかし、今はスマートフォンやAIに頼る時間が増え、そもそも体を動かし、外遊びで汗をかく時間や環境も少ない。気軽に体を動かすことやスポーツに未来を担う子どもたちが興味を持ってくれるかは一番問題となりそうだ。これは日本だけの問題ではないだろうが、子どもたちが安心して運動・スポーツを楽しめる環境の整備がますます必要となっている。
日本のサッカーがこのまま、いや、他の強豪国以上の成長曲線を描き続ければ、日本がワールドカップ制覇を成し遂げる時は来ると断言したい。
その為にはピラミッドの頂点の日本代表の強化に限らず、国内のJリーグはもちろん、前段階のアマチュアや草の根での普及、そしてプレーヤーだけではなく、「見る、関わる、支える」という大枠の広がりも含め、より一層サッカーを取り巻く環境の盛り上がりが必須で、いずれその積み上げが文化となり、優勝国に近づくことになるのだろう。サッカーの祭典を待つ、次の4年は長くもあり、見方によっては短くもある―。
期待の高かった日本が今後のワールドカップにおいて、ダークホース(伏兵・穴馬)の立ち位置から、ジャイアントキリング(大物食い・番狂わせ)を狙うことが無くなり、いつかは優勝候補と見なされる真の強豪国の仲間入りする日が来るか―。
1930年の第1回ワールドカップから今回の2026年大会で23回目となり、前回大会までで優勝国数は8か国のみ(7月8日、ベスト8が出そろった)。
優勝5回を誇るブラジル、4回のドイツ(西ドイツ時代含む)、イタリア、3回のアルゼンチン、2回のウルグアイ、フランス、1回のイングランド、スペインと、やはりサッカーがその国で一番の人気スポーツであり、脈々とサッカー文化を積み上げてきた国が優勝を飾っている。強豪国のイングランドとスペインでも22回大会までで1回しか優勝しておらず、改めて頂の高さと歴史の凄みを感じる。
翻って、日本のスポーツから考えると、永らく一番であろうプロ野球から近年のMLB(メジャーリーグベースボール)の国内人気をサッカーが大きく超える時が、ワールドカップ優勝に近づく日なのかもしれない(近年では、バスケットやバレーもプロリーグ化が進み人気も高まっているが)。
サッカー強豪国では、ワールドカップがオリンピックよりも注目度が高いが、日本では様々なスポーツが一気に楽しめるオリンピックの方が話題となることが多い。冬季オリンピック競技を含めると、ある意味ではスポーツ大国と言えるのかもしれないが、さらに上を行くスポーツ大国アメリカも、サッカーは一番人気ではなく、自国開催となった今回も優勝には遠かった。
スポーツ大国の定義が明確ではないが、単に人口や経済力、競技力だけではなく、スポーツがビジネスとしてどの程度の規模となっているかも要素の一つだろう。このスポーツビジネスの見解については専門家に任せたいところだが、近年の世界トップリーグで問題となっている行き過ぎた拝金主義は、純粋なサッカーを歪めているという意見もある(その一方で日本のJリーグクラブの運営規模、選手の契約金などは、まだまだ小さいとも)。
もちろん単純な話ではないが、国内で人気のスポーツの上位から子どもたちの興味も大きくなる。そして様々なスポーツに触れる機会があることで、得意な種目や熱中するスポーツに出会い、レベルを問わず心身の健康や成長につながることが重要と思われる。その中から、各種目に「ギフト」のような特別な才能に恵まれた選手が生まれ、世界のトップに導いてくれる可能性が高まる。
サッカーで言えば、アルゼンチンには伝説となったマラドーナとメッシ。ブラジルにも言わずもがなキングペレ、ロナウド、ロマーリオ、ロナウジーニョなどワールドカップ優勝に導く特別な選手が次々と現れた。
近年の日本で考えると、サッカーではないがMLBの「大谷さん」が、野球(ベースボール)界のトップオブトップと言える存在で日本スポーツ界にもたらされたギフトと言えるかもしれない(天賦の才を生かしたのは本人であるのは言うまでもないが、野球の国内人気と周囲の環境も素晴らしかったと推測される)。
当然に、ギフトとなるような選手一人の力で優勝出来る程、現代のサッカーは甘くはないが、日本の選手たちが今以上に世界のトップクラブで活躍する選手がそろい、そこに世界有数の日本のチームワーク・団結力が組み合わされれば、優勝の可能性は一気に高まる。
ただしアマチュアとは違い、プロフェッショナルのチームはまとまる(枠に収まる)ことが第一優先ではなく、枠を超えるような選手が結果を出すごとにまとまることが必要ではないか。7月20日の決勝戦で決まる優勝チームが、結果的に世界一のチームワークを発揮したと言えるのだろう。
振り返って日本にも天才と称される(場合によってはもてはやされる)選手が何人もいたが、国内で評価される才能ではなく、世界レベルでの天才・ギフトがいつかはもたらされると期待したい。その奇跡の確率を高める為にも、草の根から広く子どもたちが体を動かすことが楽しいと感じる環境から始まり、その後競技スポーツへと進み、大きく羽ばたける道筋を作り続けなければならない。
しかし、今はスマートフォンやAIに頼る時間が増え、そもそも体を動かし、外遊びで汗をかく時間や環境も少ない。気軽に体を動かすことやスポーツに未来を担う子どもたちが興味を持ってくれるかは一番問題となりそうだ。これは日本だけの問題ではないだろうが、子どもたちが安心して運動・スポーツを楽しめる環境の整備がますます必要となっている。
日本のサッカーがこのまま、いや、他の強豪国以上の成長曲線を描き続ければ、日本がワールドカップ制覇を成し遂げる時は来ると断言したい。
その為にはピラミッドの頂点の日本代表の強化に限らず、国内のJリーグはもちろん、前段階のアマチュアや草の根での普及、そしてプレーヤーだけではなく、「見る、関わる、支える」という大枠の広がりも含め、より一層サッカーを取り巻く環境の盛り上がりが必須で、いずれその積み上げが文化となり、優勝国に近づくことになるのだろう。サッカーの祭典を待つ、次の4年は長くもあり、見方によっては短くもある―。
柴田 吉徳











