サッカーアラカルチョ

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『みんなでエンジョイスポーツ!』健康・メディカルコーナー

24・10・11
 北のサッカーアンビシャスでは、サッカーファミリーの健康維持につながる情報、スポーツ障害や外傷が起きてしまった場合の対処法などの参考事例として、道内で定評のある病院並びにクリニックの専門医、スポーツ現場に関わる専門家と連携し情報を提供していきます。選手やチーム関係者の方などで思い当たる障害や、万が一起きてしまった外傷などのリハビリ、健康維持などの参考としていただければ幸いです。

※育成年代の子の障害、外傷は、適切な対応を怠るとその子の将来を左右しかねない場合もあります。けがが長引いたり、不安な場合は、セカンドオピニオンも含め、実績と信頼の置ける医療機関をお選びください。また、弊紙からの提供情報はあくまで参考例として、安易に障害や外傷の断定はせず、ご心配な点があれば、必ず専門医の診断を優先してください。


◆今回担当していただくのは、「医療法人社団みつわ整形外科クリニック」の理事で理学療法士の石垣大輔さんです。石垣さんはクリニックの職務にとどまらず、スポーツトレーナーとしても活躍されています。


 今月号は、日頃のスポーツ活動でも役立つ体づくりトレーニングのひとつ「みぞおちぐるぐるランジ」を紹介していただきます。


【効果】
 ランジ(背骨を伸ばし、前後に足を開いて、腰を落とす)姿勢で、みぞおちを指先で触りながらひじで大きく円を描くように肩甲骨をぐるぐる回すことで、上半身のしなやかさ、バランス能力や体の中心軸の形成にもつながります。

上写真1/ランジ(背骨を伸ばし、前後に足を開いて、腰を落とす)姿勢で、両手の指先でみぞおちを触ります。

上写真2/みぞおちを指先で触れながら、ひじで大きく円を描くように前方向に回します。みぞおちを中心に水泳のクロールをするようなイメージで、背中側の肩甲骨が動きだけでなく、肋骨(ろっこつ。あばらぼね)が動いていることも感じましょう。

上写真3/同じ方法で、反対回し(背泳ぎ)も行いましょう。

◇回数:各方向 20回

【ポイント!】
 両腕を回しても、頭の位置は出来るだけブレないように行います。また、息を大きく吐いて、みぞおちに力が入っていないか(力がスッと抜けているか)、指先で確認しながら行いましょう。みぞおち周辺にグッと力が入っていると、体を固める意識が強くなり、瞬間的なしなやかな動きは難しくなります。

 サッカーのプレーでは、柔らかいタッチやトラップのように体の一部を瞬間的に緩めるようなしなやかさも必要なので、意識的に緩めることもイメージしておきましょう。「体幹を強くする=固める」と考えるだけでは、南米の選手のように、しなやかで柔らかく、時に強いというプレーは難しいと思います。


◆石垣大輔氏プロフィル◆
・医療法人社団みつわ整形外科クリニック/理学療法士/スポーツセクションマネジャー
・日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
・JARTA認定スポーツトレーナー

―地域のスポーツ活動を応援する北のサッカーアンビシャス連携医療機関―
編集部