サッカーアラカルチョ

一覧に戻る

FIFAクラブワールド杯はチェルシー初優勝

22・02・17
イングランドの古豪・116年の歴史にキラ星

 世界に30万1千チームのプロサッカーチームがある。その頂上に立つには、並み大抵な事ではない。FIFA加盟の国だけでも200か国以上ある。アジアのACLや地球上のプロチームがワールドカップを目指す「国境なきサッカー軍団」のもう一つの「出し物」になりつつある。歴史を紐解けば2000年から開催。4年に1度のFIFAワールドカップの合間を縫って「国の代表だけでは無い、チーム主体の大会もあってもいい」が、台頭してきた。

 今回の大会は、2022W杯カタール大会への最中。さらに新型コロナウイルスがまん延中。2021年から2022年にかけての主要チームの予選を経て決勝トーナメントは日本で開催する予定だった。ところが「コロナ」の危険を察知、中東のアラブ首長国連邦に「下駄を預けた」。

 もう終わった事に「くどい」と言われそうだが、このWEB紙仲間の伊藤庸夫が「ヨーロッパフットボール回廊」の今回の話題が「ウインターブレイク明け」。ほんの少しであるが、クラブワールドカップの件があった。そのイングランドのチェルシーが、南米王者を決めるリベルタドーレス杯を3度制したパルメイラス(ブラジル)を下し、初優勝した。

 116年の歴史のあるチームの「ウインターブレイク」は、「言い出しっぺ」の様だが、フットボールの世界には「盆も正月も無い」。北欧の北半球、対して南半球のアブダビ、エジプト、ブラジル、アルゼンチン。今やプレーヤーはもちろん、コーチたちも世界を股にかけて「飛びかっている」(悪口じゃないよ。浦和高校の同窓生)。

 本紙の「王道」では、クラブナンバー1を決める準決勝までを紹介した。決勝・2月12日20時30分(日本時間13日午前1時30分)、チェルシー2−1パルメイラス。得点は55分、チェルシーのルカク(ゴール正面で豪快なヘディングシュートを見せたルカクは、ただものではない)。64分、パルメイラスのPKはヴェイガが決め、1−1のまま延長戦。延長27分、チェルシーがPKを得てハフェルツが決めた。PKはいずれもVAR判定(今回から導入)。審判クリストファー・ピース(オーストラリア・クルー)。会場は首都アブダビのアル・ジャジーラ・ムハンマド・ビン・ザイード・スタジアム=観衆3万2千871人(テレビ観戦は、両軍マスク着用は10人に1人程度、大声でハッスル)。

 3位決定戦は、現地時間2月12日17時キックオフ。アル・ヒラル(サウジアラビア)0−4アル・アハリ(エジプト)。8分、17分イブラハム。40分アブデル・カデル、64分エルソリア。主審クレマン・トゥルパン(フランスクルー)。会場は首都アブダビのアール・ナヒヤーン・スタジアム=観衆9千8人(TV放映無し)。

 これまでの優勝クラブは、レアル・マドリード(スペイン)4回、バルセロナ(スペイン)3回、コリンチャンス2回(ブラジル)、バイエルン・ミュンヘン2回(ドイツ)。以下1回が7チーム。リバプール(イングランド)、チェルシー(イングランド)、サンパウロ(ブラジル)インテルナシオナル(ブラジル)、ACミラン(イタリア)、マンチェスター・U(イングランド)、インテル(イタリア)。ちなみに日本は鹿島アントラーズが2016年準優勝している(13、14日のTV。FIFAクラブワールド杯記録参照。リポート池田淳)


 ■附則=2022年2月10日のFIFA男子ランキングが発表になった。日本が3位上がって23位になった。女子は2021年12月時点だが、13位をキープしている(2月16日現在)。

 【男子】1位ベルギー、2位ブラジル、3位フランス、4位アルゼンチン、5位イングランド、6位イタリア、7位スペイン、8位ポルトガル、9位デンマーク、10位オランダ、11位ドイツ、12位メキシコ、13位アメリカ合衆国、14位スイス、15位クロアチア、16位ウルグアイ、17位スウェーデン、18位セネガル、19位コロンビア、20位ウェールズ、21位イラン、22位ペルー、23位日本、24位モロッコ、25位セルビア、26位チリ、27位ウクライナ、28位ポーランド、29位韓国、30位オーストリア

 【女子】1位アメリカ合衆国、2位スウェーデン、3位ドイツ、4位フランス、5位オランダ、6位カナダ、7位ブラジル、8位イングランド、9位スペイン、10位北朝鮮、11位オーストラリア、12位ノルウェー、13位日本、14位デンマーク、15位イタリア、16位アイスランド、17位スイス、18位韓国、19位中国、20位ベルギー
池田 淳